私が所属するエンタープライズ CSM 部は、カスタマーソリューションマネージメント統括本部の一部門です。業界としては製造業や小売業、消費財などのお客様が担当範囲です。その中でも、特に AWS を多く活用されているお客様を専門に担当するのが CSM の役割です。私は小売業、消費財業界のお客様を担当しています。
大規模な AWS 移行プロジェクトの支援や、クラウド活用推進組織の組成支援など、お客様のクラウド活用を促進するための幅広い支援を行っています。特に CSM は AWS に関する技術的な課題だけでなく、人材育成などの非技術的な課題も含めてお客様をサポートしています。
1 日の業務の流れとしては、朝のメール・Slack の確認から始まります。お客様からのご連絡や最新情報の把握を行い、必要に応じてお客様説明用の資料作成なども行います。CSM はお客様を支援するアカウントチームの一員でもあるため、アカウントマネージャーやソリューションアーキテクトと連携しながら、お客様やパートナーの方々とも打ち合わせを重ねています。時にはお客様への勉強会やワークショップの提供なども行っています。最近ではお客様と議論を何度も重ねながら、モダナイゼーションに関する勉強会を開催し、好評を得ることができました。また、AWS では毎週のように社内でセミナーやトレーニングが開催されており、そうした場に積極的に参加することで、自身の知識やスキルの向上にも努めています。AWS は日々進化し続ける環境ですので、常に新しい情報を吸収し続けることが大切だと感じています。
これまでのキャリアとしては、通信キャリアでサーバ開発マネジメントを行っていました。入社当初は情報システム向けのオンプレミスでのサーバ開発を担当していましたが、部署が異動になり、コンシューマ向けのサービス開発部門に移りました。そこで AWS に出会うことになりました。
従来のオンプレミス環境では、ハードウェアの調達や設定に数か月もの時間がかかっていたのに対し、AWS ではリソースの用意がすぐにできるなど、その迅速さと利便性に感動したことを覚えています。AWS を使ったサービス開発を管理する中で、AWS サービスの活用方法やパートナーと連携しながら開発を進める方法、運用面での知見も深めることができました。
この前職での経験は、現在の CSM としての業務遂行において重要な知見となっています。お客様の立場に立って状況を把握し、適切な支援を提案できるようになっているのは、AWS を実際に利用する側としての経験があるからこそだと思います。
CSM は技術的な支援と非技術的な支援の両面を担う役割です。お客様とのコミュニケーションや課題発見、解決策の立案など、幅広い能力が必要となり、日々 Customer Obsession を忘れず、お客様の課題は何か、お客様のために何ができるのかを考え、お客様がまだ見えていない課題を自ら見定め、お客様とともに支援を行う過程にやりがいを感じています。お客様の課題解決につなげられた時の感謝の言葉は、私の原動力になっています。
子供が生まれたことをきっかけに、次のキャリアについて真剣に考え直すようになりました。これまでのキャリアを振り返ると、グローバルで最新技術を活用して新しいサービスを生み出す企業でさらにチャレンジしたいという想いが強くなっていました。そのような企業は数多く存在しますが、その中でも特に AWS に着目したのは、これまで培ってきた AWS に関するスキルや開発プロジェクトマネジメントの経験を活かせると感じたからです。自身のこれまでのキャリアが活きる場所で、さらに新しい挑戦ができるのではないかと考え、AWS への入社を決意しました。また、子育て中の社員に理解がある方が多いことも、子育てしながらフルタイムで働く人にとって素晴らしい会社だと思います。
AWS は、高度なスキルを持つ人材が数多く在籍する魅力的な環境です。私もまだまだ学ぶことが多い中で、AWS で仕事をしていますが、周囲の方々から常に刺激を受け、自己研鑽に励んでいます。自分自身が成長したいと考えているのであれば、AWS ほど恵まれた場はないと思います。そして、CSM のようなロールは特に、お客様目線に立ちながら、自由度の高い支援を行える点が他のロールにはない特徴的なところだと思います。自ら課題を見つけ、解決策を提案していく責任を伴いますが、それゆえに、お客様に喜んでいただける成果を出せたときの達成感は大きいと感じています。AWS や CSM への挑戦は、きっと素晴らしい経験になると思います。ぜひチャレンジしてみていただければと思います。