私の所属する Database Profile では、様々なデータベースのエンジン ( MySQL、PostgreSQL、Aurora MySQL、Aurora PostgreSQL、Oracle、SQLServer、Db2 などのリレーショナルデータベースや、DocumentDB、Timestream などのリレーショナル以外のデータベース ) 、及び、その関連サービス ( データベースへ接続するための Proxy である RDS Proxy や、データベース移行サービスである AWS DM Sなど ) に関して、一般的な技術のお問い合わせのお答えや、トラブルシューティングのご案内を通して、技術力でお客さまのイノベーションをお手伝いしています。

その中でも私は、シニアクラウドサポートエンジニアとして、さまざまなサービスに関連した複雑なトラブルに関して、より本質的な問題を特定し、確実にお客さまの問題を解決することにフォーカスした活動を行っています。特に、異機種間のデータベースを移行する場合に関しては、複数の異なるデータベースエンジンの振る舞いの違いといった点に起因する複雑なトラブルシューティングが必要となるため、複数のデータベースエンジンの詳細な振る舞いを理解した上でのトラブルシューティングが可能である、幅広いスキルを持つシニアクラウドサポートエンジニアの役割が重要となっています。

状況によって一日の仕事の流れが大きく変わるのが、シニアクラウドサポートエンジニアの特徴かもしれません。複雑なトラブルシューティングを行っている場合、朝から夜まで一日かけて、お客さまや社内の幅広い部署のエンジニアとコミュニケーションをとって粘り強くトラブルの解析・原因特定を行うことがあります。そういったタスクがない場合は、様々なエンジニアに対してコンサルティングを行ったり、社内プロセスやサービスの改善に向けての活動を行う場合もあります。

新卒で外資系ソフトウェアベンダーに入社し、ウェブサーバーの運用基盤からウェブアプリケーションの開発フレームワークまで、OS より上、アプリケーションの下に位置する、ミドルウェアで経験を積みました。技術サポートを 5 年ほど経験した後、Web アプリケーションフレームワークおよびランタイムの障害解析・修正を中心とした開発業務に携わっていました。AWS に入社後は Database Profile のクラウドサポートエンジニアとして、主に AWS RDS の基盤に関連したトラブルシューティングや、リレーショナルデータベースエンジン全般、特に MySQL や Aurora  MySQL といった MySQL 系の DB エンジンに関するトラブルシューティングを行っています。

クラウドサポートエンジニアという仕事は、お客さまからのご質問にお答えするだけではなく、お客さまが気がつかない課題を見いだし本質的な解決を行うことを通し、お客さまのイノベーションをお手伝いできる仕事です。自分にとって、本当の課題を見いだすといったことを大事にしている点が、一番のやりがいです。

私は元々、Java ベースの分散アプリケーション基盤のトラブルシューティングを専門としていました。このため、ネットワーク、ストレージ、オペレーティングシステムといった基盤となるコンピュータの知識をもとに、分散システムの示す振る舞いを分析するといった経験を持っており、これはクラウドにおいて非常に役に立っています。クラウドにおいても、オペレーティングシステムやネットワークといった、基盤となるコンピュータサイエンスに対する理解の重要性はまったく変わっていません。こういった部分に対する興味と学びを継続してきた経験はとても重要だと感じています。

モダンなコンピュータシステムにおいては、CDN やロードバランサを含むスケーラブルなネットワーク、開発からデプロイメントまでを一通で行う継続的デリバリ、開発と運用の一体化である DevOps、そして必要に応じて世界中にサービスを届ける為のスケーラブルなインフラストラクチャが前提となっています。AWS が持つ幅広くスケーラブルなサービスにとても興味をかきたてられたことが、入社のきっかけでした。

私は、AWS が持つ幅広いサービスについて、なぜこのようなデザインになっているのか、どのように組み合わせたら効果的に使えるのか、といったことを考え始めると、好奇心をくすぐられ、もっと学びたいと思うようなポイントがいくらでも出てきます。同じように、コンピュータに関することで、もっと深い部分に潜ってみたい、広大なシステムの世界を探求したいならば AWS ほど楽しい場所はありません。是非一緒に探検しましょう。