中央省庁のお客様を担当する営業組織に所属し、国民向けサービスから省庁内の業務サービスにクラウドをご利用いただくための営業活動を行っています。数年前に比べて中央省庁においてはクラウドに興味を持っていただけるお客様が非常に増えています。私の所属する組織ではそういったお客様に対して効果的にクラウドを利用していただくための支援を行っています。AWS には様々なサービスがありますのでライトにご利用いただくことも、よりディープにご利用いただくこともできます。そのため、単にクラウドを利用していただくことだけを目指すのではなく、どのような利用の仕方がお客様にとってベストであるのかを常に考えて業務を遂行することが求められます。営業は様々なロールの方々と連携しながら自身が担当するお客様に対してどのような提案をすべきかを決める責任があります。非常に重い責任がありますが、その分上手く進めることができたときの喜びも大きく、お客様と一番近くで成功を体験できるやりがいのある職種だと考えています。

入社以来、パブリックセクターのなかでも中央省庁のお客様を担当しています。日々の営業活動では、AWS サービスの新規導入や既存環境からクラウドへの移行だけでなく、お客様にクラウドのことをよく知ってもらうための勉強会等の活動を行っています。クラウドの概念は従来のITとは大きく異なり理解するのに非常に時間がかかります。表層的な部分だけでなくクラウドのコアとなる原理原則をしっかりと理解いただきお客様が自信をもってクラウド移行を決断していただけるように日々のメッセージングに創意工夫を凝らしています。

新卒で国内大手 SIer に入社し、約 9 年間防衛省様担当のアカウント営業をしていました。当時は安全保障というお客様の特性上、パブリッククラウドとは無縁でオンプレミスの提案ばかりしていました。そのような状況の中、霞が関を中心に中央省庁の一部のお客様がクラウドに舵を切り始めている姿を目の当たりにしたことがクラウドに興味を持つきっかけとなりました。それから独学でクラウドについて勉強し、クラウドは省庁のお客様の業務に変革をもたらすと確信するまではさして時間はかかりませんでした。前職でクラウドの提案をすることももちろんできましたが、どうせやるならクラウドを提供する側の立場を経験してみたいと考え AWS でチャレンジすることを決めました。

パブリックセクターの醍醐味は自身も利用する行政サービスに対して提案を行い、お客様のデジタルトランスフォーメーションに貢献できることだと思います。クラウド移行を決定する要素はいくつかありますが、最も注目される要素はコストです。もちろんコストは非常に重要ですし、クラウドはコスト削減の可能性を大いに持つサービスでありますが、クラウドにはその他にも俊敏性や可用性といった重要な要素があります。テクノロジーの変化により将来の不確実性はこれからも一層増してくると考えています。クラウドの持つこれらの要素は変化の激しい現代においては非常に価値が高い特性であると考えています。そういった特性を生かして、お客様と業務の在り方についてひざを突き合わせて議論し、その結果採用いただいた際は非常にうれしく思います。

前職から中央省庁のお客様を担当しておりましたので、予算制度や調達制度といった政府調達特有の経験はそのまま活かすことができました。また、組織は違えど中長期的な政策目標からシステムのあるべき姿に落とし込む活動も共通しているため前職で培った経験の大部分は活かすことができています。私の場合は同じ中央省庁の経験がありましたが、経営目標からシステムを見る IT 営業としての経験はパブリックセクターでも活かせると考えています。

今までのキャリアの項目でも書きました通り、クラウドの持つ可能性に魅力を感じたからです。加えて前職でのキャリアもある程度積めてきて、新しいチャレンジをしたいタイミングであったことも決断を後押ししました。自身のキャリアにおいても急速に成長する AWS に身を置き、クラウドの市場を創っていくことにチャレンジすることは、とても大きな自信と経験につながるもの考え AWS に入社することを決めました。