パブリックセクターの Partner SA チームは、政府機関、教育・研究機関、非営利団体等の公共領域でビジネスを展開しているパートナー企業への支援を通じて、公共領域をより良くすることに貢献します。私たちのチームではパートナー企業として、お客様へシステムの提案、設計、構築、運用保守サービスを提供するシステムインテグレーター・コンサルティング会社等と、自社のソフトウェアやサービスを AWS 上で提供する独立系ソフトウェアベンダー等を担当しています。
具体的には、これらのパートナー企業が提供するサービス / ソフトウェアやシステムについて、構成レビューを行ったり、課題を解決するための情報提供や、ディスカッションを行ったりします。また、パートナー自身が AWS の価値を理解し、AWS を活用できるようになるためにトレーニングを提供したり、人材育成の仕組みの検討から携わることもあります。このように、ひとつひとつのシステムやプロジェクトを支援するだけでなく、AWS を活用するパートナービジネスがスケールする仕組みをパートナーと共に考えることが Partner SA の仕事です。
私の場合、日々の予定はパートナーとのミーティングや提供する勉強会・ハンズオンをマイルストーンにして組み立ています。
ミーティングでは、AWS サービスの選定に関する相談や、特定の AWS サービスに関する詳細な仕様の質問、またはアーキテクチャに関するアドバイスを求められたりと、幅広く技術相談を受けることが多いです。課題を解決できるよう、事前に必要な資料やデモを準備したり、関連する情報を調査する時間を設けています。内容によっては専門領域に通じたスペシャリスト SA やパートナー企業のお客様を担当するアカウントチーム等とも連携し、パートナーへ必要な支援ができるように準備します。また、ミーティングが効果的に進むように、パートナー担当営業とミーティングのゴールや背景を確認し、関係者が多い場合は社内ミーティングを設定することもあります。緊急の打ち合わせやメールでの問い合わせなどを受けるため、全て予定通りに進められるわけではないですが、ある程度自分の裁量で仕事をすることができています。
前職のシステムインテグレーターでは、金融業界向けのシステム開発に 4 年半携わっていました。社内で技術支援を提供する組織に所属しており、クラウドのスキルを持ったメンバーが不足しているプロジェクトに参画して、プロジェクトの成功に貢献することをミッションとしていました。そのため前職でも AWS を使う機会は多く、そのときの経験や知識は Partner SA となった今も活かせています。
また当時も、自分のプロジェクトに貢献するだけでなく、社内のメンバーのクラウドスキルを向上させることも求められており、プロジェクト内の他のメンバーがスキルアップするための取り組みや、社内でクラウドのナレッジを横展開する活動なども行っていました。
パブリックセクターの Partner SA としてのやりがいは、パートナー企業との関わりを通じて、AWS 内だけでは得られない経験や知見を得られることです。 私たちが支援するパートナー企業はパブリックセクターと一口にいっても、自治体や中央省庁、学校・研究機関、医療機関・ヘルスケア、NPO / PCO など様々なお客様がいらっしゃいます。そういったお客様のリアルな課題に触れたり、パートナー企業と一緒になってその課題に真摯に応えていくなかで学ばせていただくことが多くあります。
また、パートナーの課題解決やビジネス拡大のためには、一人の力だけでは限界があります。そのため、必要に応じて AWS 内の多様なメンバーと連携し、協力しながら業務に当たります。特定の技術領域や業界など、AWS のメンバーはそれぞれ専門性を持って前向きに仕事をしているので、一緒に仕事をするなかで刺激を受け、学びを得ることもやりがいに繋がっています。